ストリートフォト [雑感]
いつの間にか雨音は止んで、窓の外で蝉が鳴いている。
「今年は雨が多い8月だ」などと思っていると、鳴き声はクマゼミだった。
関東では年々、クマゼミの声が多くなってきた気がするが、生き物も気候の変化に合わせているのだろうか。
ここ一年、毎週のように週末は、カメラを持って写真歩というのがお決まりのようになった。
ちょっと歩きすぎで膝が痛いときもあるが、「スナップ写真」という、偶然の贈り物にまだ飽きる気配はない。
そう、スナップは偶然が作り出す楽しさだとか、その瞬間を捉えられた喜びといったものがそうさせるのだと思う。
構図に独りの女性が嵌った瞬間。
この後、柱から男性が頭を出すのだが、「シャッターを切った後でよかった」などと思ったりする。
人混みを避けて、電車の時刻を確認するお母さん。(かなぁ)なんて想像するのも面白い。
手持ちで1/15秒。手ぶれ補正のない僕のカメラではギリギリの産物。想像以上に出来栄えがよかった一枚。
ベンチに座って、真正面にカメラを構えて待つ。
すると、日傘をさして颯爽と歩く女性が前を通ってくれる。こんなとき感謝の気持ちが沸いてくるのだ。
ショウウィンドゥや芸術品や建築物など、
人がデザインしたものは、その人の感性が素晴らしいのであって、自分はあまりそういうのは撮らない主義だ。
でも、この写真はなんだか撮りたい気分に駆られた。だって猫が。。。。
日本人って真面目だなぁと思った瞬間。
直立して静止している人と電車の動きが表現できた一枚。
最近のこだわりの構図。被写体にピントを合わせない手法を編み出し中なのだ。
写真家のハービー山口さんは、「撮らせてもらってありがとう」という感謝の気持ちが大切だと書いていた。
余裕が出来てくると、だんだんとそういう気持ちが沸いてくるようになった気がする。
所詮趣味なのだから、余裕をもって被写体と向かい合いたい。円満に。
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