Leica M-D (Typ262) [雑感]
35mmフルサイズのセンサー、「ISO」「レンズ絞り」「シャッタースピード」のみの設定、WBはオートのみ、データもDNG形式のRAWデータのみの保存だ。だから、自宅でじっくりパソコンで現像することになる。
シャターを切った後に画像を確認することはできないが、普段から見ることは少ないし、たくさんの画像を液晶で眺めているうちに電池が消耗するので、なるべくPCで見ることにしている。
そもそも液晶モニターが無いこの代物を「さぁ、どう扱おうか」なんて偉そうに言ってみたところで始まらない。
とにかく撮る、撮る、撮る。
絞りを開いてじっくり撮る。
レンズを絞ってパシャパシャ撮る。
これが楽しいの。
相手にカメラを意識させない事で良い絵が撮れる。日本ではなかなか難しい撮り方だけど、外国の人は案外オープン。
お互いに嫌な思いをしない事が何より大切で、撮った後に眼が合えば「撮ったよ」のアイコンタクト。言葉を交わさずに意思疎通ができた時は、「やったぜ」と小さくガッツポーズするんだ。
初対面の人と会話をするのが僕は苦手だけど、それができればもっと良い絵が撮れるだろうな。でも、それができたらプロだな。
だって、撮った写真で個展をするわけでもないし、売るわけでもないし、なかなか撮らせてなんて言えないよ(まだまだ未熟)。
ネットにアップ出来ない未承諾の写真が沢山ある。これはこれで作品として取っておこう。
さて昨今、Chimpingという言葉があるらしい。
撮影後に液晶画面を眺めてばかりいる事を指すのだそうだ。自分もあの動作はちょっとカッコ悪い気がしていたが、 そんなことはどうでもよくて撮ることに専念して、これからも上達できたらいいなぁと思う。
そして、ここ3週間で一番感じた事は、写真を撮ることがとても愉しい。
レンジファインダーという未知の世界。今まで厳密にピント合わせをしていたことが、そんなに重要でないこともあると気づいた。これは大発見。
ファインダーの中で出来上がりを想像する愉しさ。シャッターチャンスを逃さずに撮れた時の嬉しさ。実際現像して「あちゃぁ~」ということもあるのだが、それがまた自分の未熟さを感じて次回への意欲が沸くのである。
「Leicaのカメラは高いだけで、他のカメラで充分だ」という人がいる。「Leicaのカメラは高いけど、使ってみる価値はある」という人もいる。
自分はとにかく使ってみた。そしたら愉しい。
職人が丹精込めて造り上げた製品だから長持ちしそうだ。というより「長持ちさせたくなる何かをこいつは持っているな」と思った。
毎晩、ニヤニヤしながら布でスリスリ磨いている今日この頃。
観る人に色々と想像させる写真が撮れたらいいなと思いながら、今日もスリスリ。
はじめまして。
僕もLeica M-Dを使っていまが、最近、Leica M-Dで撮っている方が減ってきている気がしていましたので、こちらのサイトを見て嬉しくなりました。
これからも、ブログ拝見させていただきますので宜しくです。
by Ramune Soda (2019-07-23 22:21)
Tamine Sodaさん
M-D仲間ですね!
もう3年経ちますが、未だに楽しくて仕方ありません。他のカメラではなかった楽しさを味わっています。
お互いに、楽しい写真ライフを送りましょう!
by カワセミ (2019-07-23 23:10)