蕎麦づくし 【2014-06-09】 [グルメ]
6月は自分の誕生日月。
どんよりした雲に、霧雨が時々降る梅雨入りしたばかりの休日に、先日妻と娘に「一日中蕎麦を食べていたい」とリクエストをしたら、みごとに賛同してくれた。
まずは不忍の池に向かい、開店までしばし散策するが、お気に入りのレンズを試したいのに、この雨でカバンから出すことができない。
こういう時にGRは使い勝手がいい。
おでん屋のおじさんは、外人に一生懸命タネの説明している。
オリンピックに向けて、これからはこういう光景がそこかしこでみられるかもしれない。
そして11:30。開店間近の「池の端 藪蕎麦」はすでにこの店を常連さん達なのか、数人並んでいた。
すぐにお酒を頼む。蕎麦味噌がつまみについてきて、舐めながら呑む。
しばらくすると、ひっくり返したような膨らんだざるにのったお蕎麦が運ばれてきた。
そばつゆは鹹く作ってあるせいかちょこっとしか入っていないが、あまり汁を付けない自分には十分。
店内は静かで、大声でしゃべるのがはばかられるくらいだ。
厨房にむかって「通します」といってからオーダーを報告する店員さんは、みんな厳しく教育されているのか、とても礼儀正しい。
そんな静かな店内で、お酒に、おいしいお蕎麦をずるぅっとすする音を立てて頂くのもまぁなかなかいいものだ。
ちょっと寄り道。上野からまた電車に乗って、先日じじばばが教えてくれた風情のある喫茶に移動。
「市丸姐さん」 自分は良く知らないが昔の歌手らしい。
その市丸姐さんの家をギャラリーにしているここは「ルーサイトギャラリー」という、築70年のお屋敷。
こんな時代を感じる部屋でコーヒーが飲める。
目の前には大川が流れ、足元だけ見せているスカイツリー。
静かなお店では1階の部屋に作品が展示されているが、写真はお断り。でも、とても雰囲気の良いところだった。
また電車に乗り、今度はお茶の水へ。
予備校時代、大学時代と過ごしたお茶の水界隈は、だいぶ町並みも変わっていたが、相変わらず楽器屋さんが多い。ぶらぶら歩いてお店までの道のりが楽しかった。
生憎予定していたお店が日曜休業ということが判明し、急遽「へぎ蕎麦」が食べられるという「こんごう庵」へ。
つるつる、ちょっとヌルヌルの海藻が入ったお蕎麦もこれまた美味しい。妻が結構気に入っていた。
また、ここでも日本酒をいただき、ほろ酔い気分で神保町を歩く。
ここは昔からあった喫茶店だったはずだが、とうとう閉めたようだ。
こんなディープお店が路地裏にあるところがここ神保町。
ちょっと買い物をしてから、〆はやっぱり行きつけの蕎麦屋。
6:30に店に着くが既に満員でびっくり。駅周辺で時間をつぶして、席が空いたころ再入店するが、やっぱりここで食べなければ締らない。
おちょこだってお銚子だってない。
店はうるさい。そんなに綺麗じゃない。厨房はおっさんが3人。すべて独身の兄弟。
でも刺身も天ぷらも蕎麦も旨いのだ。
これで普通盛り。決して上げ底になっているわけではない。
ここでは決して大盛りは頼んではいけないと思うほどボリュームがある。
自分はこの店が好きだ。
左が店主の二男。右はいつも店主に怒られている四男。でも一生懸命つくっている姿がいい。
娘も「やっぱり平波が一番おいしい」と言っている。
蕎麦好きの家族でよかった。娘は生まれた時からベビーカーに乗せられてやってきた店。
家族が笑顔で食べられるお蕎麦屋さんがそばにあって、幸せだ。
そして、今日一日「そばづくし」に付き合ってくれてありがとう。とても贅沢な一日だった。
美味しいお蕎麦と家族に乾杯。
そば三昧の素敵な日を家族で過ごせなんて、最高に贅沢ですね!
今回、上京した際、山仲間と昼から新宿でそば前を楽しみました。
お江戸の蕎麦は、やはり美味いですね。
by ジークフリート (2014-06-09 16:57)
ジークフリートさん
ちょっとした誕生日のお願い事をしたら、つきあってくれました。
3食外食というのもけっこうお金がかかりましたけどねぇ(笑)
蕎麦と日本酒はあいますね!
「蕎麦前、燗で」なんて格好良く言ってみたいです。
西の方は砂場蕎麦が有名だったかしら?
シンプルで安い蕎麦が一番合ってるという事がわかりました^^
今度、ご一緒しましょう!蕎麦前を燗でね。
by カワセミ (2014-06-09 17:26)